簡単フレーズ・シリーズの第3弾です。
短いフレーズだから、すぐに覚えて 使えます。
たくさん、使ってみてください。
繰り返し、実際に言ってみることで 自分のモノになっていきますから。
Best 1. No choice.|しかたない。
No choice. = 仕方ないよ。
日本人は、何かと「仕方ないよ。」と言って、諦める傾向が強いようです。
日本独特の文化なのか、お国柄なのか…。
上司の理不尽な命令にも「仕方ないよ」と、従う。
欲しいモノが 高くて買えないときも「仕方ないよ」と諦める。
外出したくても、コロナ禍で制限されていて「仕方ないよ」と巣籠(すごもり)生活を受け入れる。
といった具合。
上司の理不尽な命令に「こんな会社、辞めてやる!」とか、
欲しいものが高ければ「フルローンを組んで購入する。」とか、
外出自粛令など、無視して今を満喫するといった気質ではないようです。
だから、安全で平和な国なのかもしれません。
I can’t take a paid holiday because my boss never accepts it.
上司が有休を取らせてくれないんだ…。
It would be awful!
ひどい会社ね。
No choice.
仕方がないよ。
Maybe…
そうね…
日本人同士(田中君と藤井さん)であれば、分かり合えるでしょう。
藤井さんは、共感しながら、田中君と同様に諦(あきら)めの境地に達しています。
諦め(諦観:テイカン)は、日本では美徳とされているようですが、そうではない文化を持つ国も多く、わたしが、ささいなことでNo choice….と言うと、笑われることがあります。
彼ら(彼女ら)からすれば、なぜ、そんな理不尽な事や、やりたくもないことを我慢(がまん)しているんだ?と、意味不明のようです。
なので、あまり、No choice. の表現を聞くことはないのですが、日本人の心情を表すには便利な言葉ですので、覚えておくと、色々な場面で使えるはずです。
その時の相手の反応を見て、文化の違いのようなものを垣間見ることができるかもしれません。
Best 2. No clue.|全くわからない。
No clue. = 全く分からないよ。
Clueとは、「手がかり」を意味します。
つまり、「手掛かりは何もない。」ので「さっぱり見当もつかないよ。」という感じです。
日本人は、「分かりません。」という表現として、
I don’t know.
ばかり用いる傾向があります。
しかし、この表現には、「そんなことに興味はないし、知らないね。」といったネガティブなニュアンスも含まれることがあるため、相手を突き放してしまう虞(おそれ)があり、使い方に注意が必要です。
何より、日本人は
I don’t know.
を使い過ぎだと感じます。
もっと自然な「知りません。」に相当する表現は、
I’m not sure.
I have no idea.
だと思います。
No idea. だけでも、OKです。
そこに「全然」わからないよ、というニュアンスを加えると、
No clue.
が、ピッタリとハマります。
今回は、No clue. を取り上げましたが、I’m not sure. や I have no idea. (No idea.)とセットで覚えて欲しい表現です。
ただ単に「知りません。」と伝えたい場合は、
I’m not sure. / I have no idea.
を使う一方で、それについては、皆目見当がつかない場合、
No clue.
と言ってみると、気持ちが伝わるでしょう。
Best 3. I swear!|本当だよ!
I swear! = 本当だよ!/誓うよ!
swear は、「誓う」という意味です。
欧米文化は、キリスト教文化といっても過言ではなく、人々の考えの根底には「神」の存在があります。
それは、日本人が、元旦には神社へ初詣(はつもうで)に行き、結婚式はキリスト教の教会で挙げ、葬式は、寺院で執り行うといった「何でもあり」の宗教感とは大きく異なります。
どちらが良いか、悪いかのハナシではなく、単に、宗教観が全く異なるということです。
日本人が「誓います。」と宣誓するのと、欧米人が “ I swear.” と宣誓するのとでは、言葉の重み が全く違います。
欧米人の「宣誓」の裏側には、キリスト教に裏打ちされた「神」の存在があるのです。
昔の武士(さむらい)が、切腹するくらいの勢いなのでしょう。
そう考えると、軽々しく 言えないI swear! ですが、日常会話レベルであれば、軽く言っても大丈夫です。
どんどん、使ってみましょう。
言語を学ぶということは、その国の文化を知ることにもつながります。
I swear. は、欧米文化がキリスト教に根差した文化であり、神を中心に世界が回っている価値観を知らないと理解できないものだと分かります。
先に結論を言い、理論を重んじる気風は、英語という言語に馴染む反面、結論を後回しにし、婉曲表現の多い日本語は、日本のモヤっとした文化を作っているのだと感じます。
英語を学ぶと、世界が見えてきます。きっと。
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コメント
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