こんにちは!
米国公認会計士(U.S.CPA)のTravis(トラヴィス)です。
本日は、転職エージェントを利用する際に 注意すべき点を解説します。
転職エージェント
俗に「ヘッドハンター」と呼ばれるリクルーターを抱えた転職斡旋(あっせん)会社のことを、転職エージェントと呼び、各社独自に、ネット上の転職サイトを開設しています。
転職サイトに条件等を登録しておくだけで、電子メールや電話で連絡を受け取ることができます。
非常に便利で、使い勝手の良いサービスですが、注意も必要です。
転職エージェントのビジネス・モデル
彼らのビジネス・モデルを概観することで、利用時に注意すべき点が浮き彫りになります。
転職エージェントは、求職者からは、手数料を受け取らず、求人企業側から手数料を徴収します。
つまり、お客様は求人企業なので、基本的には、そちらの事情を優先します。
求職者は、悪い言い方をすれば、使える手駒(てごま)に過ぎません。
企業の人事部に代わって、転職市場で有能な人材を発掘し、これを求人企業にお届けすることで、契約年俸の20~40%の手間賃(てまちん)を受け取るビジネス・モデルです。
仮に、それを30%とすると、年俸1,000万円の人材を紹介することで、300万円の手数料を受け取ることができます。
それでは、求人企業側にベッタリの転職エージェントを使うことは、求職者側にとって不利に働くのでしょうか?
これに対する回答は、「是非、利用すべきですが、注意して使いましょう」になります。
今より、低い年俸を勧めてくるエージェントに注意!

一見すると、高い年俸により、高い手数料を稼ぐことができるため、転職エージェントは、高い年俸で契約させたいスタンスのように思われるかもしれません。
しかしながら、1,000万円の案件を1件成立させるよりも、600万円の案件を2件成立させる方が簡単かつ多くの手数料を得ることができるところに着目する必要があります。
1,000万円 × 30% = 300万円
600万円 ×2件 × 30% = 360万円
例えば、800万円/年の人材に対して、200万円UPの提案をするか、それとも、200万円DOWNの提案をするか、考えてみましょう。
求人企業側は、前職800万円の人材に1,000万円のオファーを出すことを、躊躇します。
反対に、600万円のオファーに応じてもらうことができれば、200万円分のディスカウントに成功したこととなり、喜んで話を進めようとします。
企業の採用サイドにとっては、前職の役職および年俸が、基準になるのです。
日本企業は、一旦、正社員採用(雇用)してしまうと、労働基準法が盾になり、簡単に解雇できません。
当該人材が、1,000万円分の働きをしてくれなかったとしても、当人が、自主退職を申し出るまで、毎年、1,000万円を支払う必要があり、このリスクを嫌います。
そこで、求人企業の意向を汲んだ転職エージェントは、転職希望者に対し、価格交渉を始めるのです。
「入社後の頑張り次第で、年収UPします。」
「貴方の現在の年俸800万円は、適正ではありません。」
「お金より、やりがいを重視しましょう。」
どれも、本当のことかもしれません。
しかし、どれも嘘かもしれないのです。これが、正に、「転職の闇」です。
どれも本当の場合

転職エージェントが言う通り、貴方の適正年俸が600万円の場合、現職に留まるべきでしょう。現在の雇用者は、貴方を本来の市場価値より高く買ってくれているのですから。
それでも、人間関係等に大きな不満があり、転職したい場合には、せめて現在の年俸をキープできる転職先を探しましょう。
「転職先の人間関係が良い」という保証はなく、もう一度、転職しなければならない程、追い詰められたとき、今度は、年俸600万円からの転職活動スタートとなり、更に400万円にディスカウントされるリスクを負うことになるのですから。
貴方の市場価値が、600万円で、現職の年俸が800万円であれば、現職に留まるか、市場価値を上げてから転職するという2択に絞ることをお薦めします。
自らの市場価値を上げるには、「英語力をつける」「ITスキルを磨く」等の自己研鑽が必要になります。
どれも嘘の場合
転職エージェントが、求人企業の意向を汲んで、嘘を並べているのか否かを見抜く簡単な方法があります。
複数の転職エージェントに相談してみればよいのです。
転職エージェントすべてが、求人企業ベッタリの悪徳エージェントではありません。
しかしながら、転職活動をしたことのない求職者が、自分の価値を客観的に測定することは簡単ではないでしょう。
これに対し、転職エージェントは、相場を知悉(ちしつ)しており、この「職種」「技能」「役職」「経験年数」「資格」であれば、現在の相場は、だいたい700万円~900万円のレンジだろうといった目測をつけられます。現在、適合する求人が転職市場になくても、そうした求人が出たら、電話や電子メールで知らせる約束をしてくれるでしょう。
複数の転職エージェントと、電話面談してみることで、自らの適正価額(市場価値)を知ることができます。
定期的な面談

転職市場は、流動的です。
条件の良い求人は、いつも市場に存在しているわけではありません。
そうした求人が出てきたら、速やかに応募して年収UPできるように準備しておくことが大切です。
そのために、定期的に転職エージェントと面談を行い、自らの市場価値を知り、自分に足りないスキルを知り、それを補完して、自らの市場価値を上げる努力を続けていくことが大切になります。
実際に、転職するか否かは、自分で決めればいいのですから、転職エージェントと面談をすること自体に、リスクはありません。
彼らには 守秘義務があるので、現在の職場に情報が漏れる心配もありません。
慣れてくると、「転職活動の闇」として上述したような「悪徳エージェント」は、判別できるようになり、簡単に回避できます。
終身雇用が崩壊の危機にある現在、「何もしない」という選択は、リスクが高いものになっています。
転職エージェントに登録して、自らの市場価値を知り、定期的に面談することを お薦めします。
面談することで、スキルUPの重要性にも気が付くでしょう。
「真の英語力」や「ITスキル」は、普遍的かつ時流に乗った武器になります。
オンライン英会話やプログラミング・スクールを試してみることにも、つながっていくはずです。
「何もせず、じっとしていること」それ自体、リスクが高い時代になっているのです。
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コメント
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