【優先順位】何から、学び始めるべきか?

英会話
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こんにちは!

英会話講師のTravis(トラヴィス)です。

豊かな生活を送るために、何から、学び始めるのがベストでしょうか。

豊かな生活

「豊かな生活」といっても、漠然としていて、測定が難しい問題になります。

そもそも、「豊かさ」の定義は、人それぞれです。

人に依(よ)って、それは、「お金」であったり、「家族」であったり、「仲間との時間」であったり、様々でしょう。

経済学上は、「効用(utility)」という概念を用いて、効用の最大化を目指すのですが、これもまた、抽象的でイメージが沸きにくいと思います。

そこで、ここでは便宜的に、少々乱暴ですが、「金銭」とします。

金銭的余裕があれば、家族との時間も大切にできますし、仲間との楽しい時間も過ごせます。

金銭的余裕が無いと、要らぬ夫婦間のイザコザも生まれやすく、過度な残業や、望まない仕事をしなければならず、時間的自由も制限されるでしょう。

「金銭」のみで「豊かな生活」は、手に入りませんが、「金銭」が「豊かな生活」の基盤になることは明白です。

稀少性と需要

単価が高く、いわゆる稼げる仕事に共通する要素は、「稀少性」と「需要」です。

  稀少性:誰でもできる仕事は、超過供給になるため、単価が安くなります。

  需要 :そもそも、市場の「需要」がなければ、仕事として成立しません。

需要がないところに、新たに需要を作り出すことができれば、競合相手がいないため、しばらくの間、「稀少性」というより「独占」による先行者利益を享受できるでしょう。

「独占」「複占」及び「寡占」状態では、「完全競争」に比べて、単価も高くなり、更に、時間を有効活用できます。

英語の「稀少性」と「需要」

現在の日本では、英語を話せる人材は、「稀少」であると同時に、「需要」があります。

20年前の日本で、英語を話せるようになるには、海外留学するという方法が一般的でした。

当時は、それに見合うリターン(利益)があったため、コスト(金銭費用と時間)を投下して、英会話力というスキルを身に付けることは、合理的だったと言えます。

しかしながら、莫大な渡航費・学費・現地での生活費を支払って、語学留学でさえ、1年間という時間を費やし、獲得できるスキルは、多くの場合、英語力に限定されていたように思います。留学先で、英語で、専門スキルを学べばよいのですが、「言うは易く行うは難し」です。

英語の教員になるのであれば、「英語」を学んで帰国すれば、十分かもしれませんが、それでは、「金銭」ひいては、「豊かな生活」の達成に、不十分です。

ここに、プラス・アルファのスキルが加わることで、「稀少性」が一気に高まります。

例えば、「英語」を話せる人材が、日本国内に10%いたとします。

日本では、100%の人が、日本語を流暢に操れるとすると、英語と日本語を使って、日本で仕事をする人材の割合は、

  0.1×1=0.1 となり、10%のままです。

これに対し、C++でプログラミングができる人材が、世の中に20%いると仮定すると、英語とC++の両方のスキルを持つ人材の割合は、

 0.1×0.2=0.02 となり、一気に2%まで、減るのです。

 割合数値はあくまで例示です。

稀少性は加減算ではなく、掛け算で算定されるため、何か、もう一つ、英語と相性のよい、そこそこ稀少性のあるスキルを持っていると、その存在価値は、爆発的に上がります。

ただし、そのスキルに、需要がなければ無意味です。

素手で1時間に10mの穴を掘れる技術の使い手が、世の中に1%しかいなかったとしても、需要がなければ、無価値になってしまいます。

需要の変化

市場が必要とするスキルは、時代と共に変遷してきました。

かつて、重厚長大産業がもてはやされ、造船技術が高く評価された時代もありましたが、いまや「~造船」といった社名に憧れを抱く新卒者も稀でしょう。どの業界も、隆盛を誇った後、やがて凋落していくもので、永遠に繁栄することはありません。

また、士業のように、法律に守られて、独占できる業務の場合、稀少性を国が担保してくれますが、人気になり過ぎた場合、その結果、稀少ではなくなってしまうことがあります。

好例として、税理士や歯科医師が挙げられます。

税理士登録者数は30万人を超えており、仕事が取れずに廃業する者が後を絶ちません。

歯科医院も、今やコンビニより多くなってしまい、保険点数も削られて、かつての隆盛は見る影もありません。

そういう意味では、弁護士・医師の資格についても、将来はわかりません。

弁護士の場合は、難関な司法試験という参入障壁があるため、極端に凋落するとは考えにくいのですが、それでも、新試験制度になってからの司法試験合格者の待遇は悪化しています。

医師の参入障壁は、国立大医学部の難関入試と、私立大医学部の高額な学費という2種類の壁で構成されています。前者は、司法試験程ではないにせよ、入学試験が難しい。後者の場合、入学試験はさして難しくないものの、入学金+学費+寄付金で数千万円以上かかるという金銭的障壁があります。開業医の子弟が私立大の医学部を卒業して、医師になるという現代の世襲は、これが原因と言われています。

英語+α

稀少性という意味で、英語力だけでは、インパクトに欠けますが、プラス・アルファのスキルがあれば、望みがあります。

YOUTUBEで人気を博している英語教育系チューバー達は、そのタレント性から、エンターテイメント要素を加え、突き抜けることで成功を収めていますが、これも、英語力だけではなかったため、成功できたものと分析できます。

面白かったり、可愛かったり、憧れの対象になったり、といったプラス・アルファがありますし、動画編集のスキルも必要になります。

ただし、動画編集スキルは、外注可能ですので、必須スキルではないでしょう。

とはいえ、駆け出しの頃は、外注せずに、内製化することが一般的ですので、こうしたスキルもあるに越したことはありません。

近年の日本経済を概観すると、平均給与の高い企業がIT業界に集中していることから、ITスキルは、「金銭」ひいては「豊かな生活」に直結するかもしれません。

百貨店がコンビニに駆逐された後、コンビニがAmazon等のネット通販に代替されるようになり、電通・博報堂といった広告産業は、Googleに広告シェアを奪われ、電通は、本社社屋を売却しています。

ネットによる音楽配信サービスが一般化する中、CD販売に軸足を置いていたAvexも本社社屋を売却しています。

いずれにしても、ネット産業の隆盛により、古い産業がダメージを受けています。

GAFAMに代表されるインターネット産業のリテラシー(言葉)たるITスキルは、今後、学ぶ価値が高いものと思われます。

また、米国発の産業であることから、英語との相性もいいものになっています。

今、学び始めるのであれば、英会話とITスキルの2本立てを推奨します。

ただし、同時に2つを学ぶことは勧められません。

虻蜂取らずになる、虞(おそれ)が高いためです。

軸となる英語を学びながら、プラス・アルファのスキルを模索していくのが、現実的でしょう。

間違っても、ロシア語やスペイン語をプラス・アルファに選ばないことが大切です。

英会話力とのシナジー効果を、生みにくいためです。

しかし、上述のような思考をせずに、英語力がある程度つくと、その成功体験から、似たような分野を、次のターゲット(目標)に選んでしまう傾向があります。

しかし、「豊かな生活」を目指す上で、コンペティターになる人材が減ることになりますので、他人事としては、歓迎すべき流れかもしれません。

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コメント

  1. princess より:

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